【2023年10月定例家族会】当事者同士、思いを放して力に変える

10月21日の家族の会に参加しました。
会の理事である堅田さんから、「手放す、ということ」のタイトルで、ご自身のご家庭のこと、家族の会の活動を通して経験されていることのお話がありました。
かつては家族をコントールしようとして上手くいかず、コントールしようとする気持ちを手放して、子どもに任せる、見守る姿勢でいること、他の家庭の支援をすることで自分の問題を俯瞰できるようになったことなどのお話を、私自身の経験や気持ちと重ねて、深く共感しながらうかがいました。

我が家にはスマホ依存で不登校の高校生がいます。スマホの使いすぎをやめさせたくて何年も苦労してきました。使い方のルールを話し合って(少なくとも親は話し合っているつもりでした)、守れないと喧嘩になり、親はより強硬な手段をとろうとし、子どもは一層反発し・・・。
スマホを持っている子どもの姿を見るだけで、心配と焦り、悲しみ、悔しさ、怒りが湧いてきて、言わなくていい言葉を子どもに言ってしまうこともありました。その時は子どものために言っているつもりでも、子どもをコントロールしようとしていたなと、今では思います。

子どもにはスマホから顔を上げてほしいと思っています。顔を上げて目の前の人や世の中をみてほしいですし、スマホの外にも自分の居場所を広げてほしいと思っています。その気持ちは以前から変わりはありません。
今、親がすべきことは、親の気持ちの押し付けではなく、子どもがサポートを必要としたときにいつでも動けるよう、子どもを見守っていくことかなと思っています。

今回のテーマ、手放す、ということについて、思うことがもう一つあります。子どもとの関係がひどく悪かった時に、担任の先生に「話して下さい」と言われました。話すことは放すことで、抱えていて辛いことは誰かに話すことで行き詰まった気持ちも放すことができますよ、と。思えばその言葉がきっかけで、相談機関かれ医療機関へ繋がり、さらにこの会へ参加することができたのでした。

家族の会でいろいろなご家族のお話をうかがい、自分の体験を聞いてもらうと、不思議なことですが、自分の問題を客観視できるように感じます。毎回、当事者同士の経験の共有とアドバイスで、励ましと気づき、共感を感じて、元気をもらっています。子どものためにも、私自身のためにも、これからも参加していきたいと思います。


(宮城県在住 津田)