【2023年4月15日特別セミナーに参加して】子は自分自身の問題の写し鏡

 今回のネット・ゲーム依存家族の会は特別セミナーでした。

 前半は昭和大学付属烏山病院の常岡俊昭医師が、依存症について説明下さいました。ADHDの症状や困り事について、具体例やを混じえて、気さくに軽快にお話下さったのが印象的でした。ネットやゲーム依存は他の依存症に比べてまだ歴史が浅く解明されていない要素が多いこと、依存症状発症の原因探しをしてしまいがちだが、誰でもなりうる病気であること、そして最も有効性が高い対策は多くの人に依存し、依存先を増やすこと…。今まで参加した家族会でも何度か耳にしましたが、人との繋がりが依存回復への鍵であることに改めて気付かされました。

 後半は家族会メンバーの高橋さんと倉橋さんの体験談を伺いました。お子様や家庭内の様々な問題に悩み苦しみ翻弄されてきた経緯を赤裸々にお話下さり、共感せずにはいられませんでした。お子様の問題と向き合っていく過程で、ご自身の問題や生きづらさに気付き、自己変容に取り組んでこられたお二方の体験談に感銘を受けました。高橋さんの「今では息子に正直に謝罪と感謝ができます」という言葉に勇気を頂きました。

 私も、中1の息子の問題行動に心を乱されることが多々ありますが、今後も経験豊富な方々と繋がり学び続け、いつか「あなたが問題起こしてくれたおかげで、自分自身の問題に気付けて良かった。写し鏡になってくれてありがとう。」と息子に感謝の気持ちを伝えれるようになりたいと思いました。

 今回の定例会では参加者の分かち合いの時間も長く設けられ、登壇者からも参加者からも多くの学び・気付きが得られました。主催者・関係者の方々に感謝いたします。

東京都 サム