2023 年 1 月 21 日(土)、ネット・ゲーム依存定例家族会が開催されました。オンライン同時開催で、会場 13 名、オンライン19名の合計32名が参加しました。
初めに、ネット・ゲーム依存家族の会メンバー、ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の長岡さんより、御自身の体験についてお話しいただきました。親の価値観を子供に押し付けるのではなく、子供とのコミュニケーションの回復が第一であること。そのためには親が自分の行動を変えることが必要であり、監視でもなく、放置でもなく、焦らず見守る勇気と、子供が助けを求めやすい環境づくりが重要であるとのご指摘には、深く共感いたしました。長岡さんのお話を伺い、乗り越えられない試練はない。家族会の仲間とともに乗り越えることができるとの勇気をいただきました。
後半は、香川県の三光病院から川口知栄子氏(臨床心理士・公認心理士)にお話を伺いました。三光病院のネット・ゲーム依存症外来では、本人の治療と並行して、家族教室や家族会を運営していること。家族教室では、依存症の知識やお子さんとの適切な関わり方などをまとめた冊子「i Swing サポーターガイド」を使って、家族と共に学習し、実践的な対応を提供することを心がけていることが紹介されました。当事者だけでなく家族にも寄り添ってもらえる三光病院のような医院が、我々の身近にもっとあればと切実に感じました。
体験談・講演の後は、家族の分かち合いの場が設けられます。同じ悩みを持つ経験豊富な家族会の方々の話を伺い、自身の悩みや体験を話すことで、心がだんだんと軽くなることが、本当に実感できます。
私の息子(22 歳)は、昨年 12 月にネット・ゲーム依存症の回復支援施設に入所し、回復への道を歩み始めました。これも、親自身が家族会で、適切な対応方法や正しい知識を学び、多くの仲間とつながった結果と感謝しております。これからもこの会に参加し、学んで行きたいと思います。
神奈川県 五嶋