1月22日(土)ネット・ゲーム依存家族の会の設立セミナーに参加してきました。会場の江東区文化センターは、ネット・ゲーム依存の問題を解決したいと願う方々の熱気に包まれていました。またzoom参加者からの質問も数多くあり、非常に関心が高い問題なのだということを再認識しました。
セミナーは、ネット・ゲーム依存家族の会代表の黒田さんの挨拶から始まりました。ネット・ゲーム依存の問題は一朝一夕で解決できるものではないが、同じ悩みを抱えている家族が集って日々の思いを共有し、分かち合うことが大切であり、多くの苦しんでいる仲間とともに解決策を一緒に考えていきたいという力強いメッセージをいただきました。
そして、堅田さんの体験談で、お子さんとのネット・ゲーム依存問題と向き合ったお話がありました。
家庭内での激しいやり取りから、穏やかなやり取りまで非常に臨場感があったため、参加者の方に響くことが多かったのではないかと思います。はっきりとした解決策とはいきませんが、堅田家では母親、息子とも希望の光に向かって進んでいることはすごく伝わってきました。現在困っている家族の方々にも、「私たちも何かできることがあるかもしれない」という希望が伝わったのではないかと思います。
次に佐久間先生のお話では、病気の説明から、そこまで進行するまでの背景、実際に対応してきた事例などを、教えていただきました。非常に柔らかい話しぶり、参加者の興味を引く伝え方、具体的な事例等はすごく参考になるものばかりでした。
特に印象的だったのは、診察に来たどの子も「このままネット・ゲームをやり続けていては、まずいのではないか」と本心では思っているのに、現実を受け入れられなくて、なかなかやめられないということです。
私自身も自分の子供はゲームをずっとやっていても平気なのではないかと疑ってしまうところがあります。カッとなって説教する前に、ぐっとこらえて子供自身も「本当は良くないこと」と思っているのだろうと信じて、本音を話してくれるまで、じっくり待つことが必要なのですね。反省。
とはいえ、一人では対応の仕方を変えるのは非常に難しいし、子供から変わってくれるものではないので、自分自身が対応の仕方を学んで実践することが必要なのだと思います。
問題の解決は簡単ではないですが、「ネット・ゲーム依存症問題のビッグデータ(参加者の具体的体験談)」にいつも触れて行くと、私自身、子供との向き合い方に気づかされる事だらけです。困っている方々はぜひとも継続して繋がり、希望につながる未来を一緒に探していきましょう!(千葉県 宮本)