2024年2月17日(土)、タワーホール船堀とオンラインにてネット・ゲーム依存定例家族会が開催されました。私の子どもはまだ未就学児ですが、YOU TUBEが大好きで約束の時間を越えて見てしまうことがあり、どのように対応したらよいのか不安に感じていました。夫の問題で先に繋がっていたギャンブル依存症の家族会でこちらの家族会のことを知り、今回初めて参加しました。
会の前半は父親の立場である長岡さんから「家族会で学んだとおりにやってみて」というタイトルで、お子さんの不登校、ネット・ゲーム依存の問題にどう対応してこられたのかをお話しいただきました。親として子どもの幸せを強く願うがゆえに学校の勉強のことやネット・ゲームの使用にひどく干渉してしまい、子どもからコミュニケーションを避けられるようになってしまった長岡さん。家族会に参加して自分の行動により子どもを追い込んでいたことを知り、そこで学んだ通りにご自身の対応を変えていきました。ゲームやネットの環境をただ取り上げるのは、子どもの浮き輪を取り上げてしまうようなもので根本的な解決にはならない、との言葉が印象的でした。『子どもに自分で生きていく力を培ってほしい、幸せに生きていってほしい』、干渉してた時と思いは同じでも、家族会で学んだ通りのやり方で子どもを見守ることを実践された長岡さん。自身の行動を変え、時間をかけて子どもとの関係を修復されてきたお話は参加者にとって希望の体験談でした。
その後現地参加者とオンライン参加者で今困っていることを共有しました。他では話せない悩みや体験を話すことで、自分だけではないという安心感、共感や癒しを得られます。よくないとわかっていても、自分の不安から子供への干渉をなかなか止められないという親御さんが多いと感じました。黒田代表の「親が手を差し伸べられる位置で、子どもにたくさん転んでもらうこと。傍で見ている親は怖いけれど、子ども自身に問題に直面してもらうことが大切。」という言葉が心に響きました。
今までの行動を変えるのは勇気がいることで、一人で行動し続けるのは難しいです。家族の中で起きている問題なのに、家族の中だけでは解決に繋がらないのは依存症あるある。経験のある仲間の居る家族会に繋がり続けることで行動を変える勇気をもらい、知識をアップデートし続けることがとても大切なのだと感じました。またギャンブルなど関連のある依存症の家族会や自助グループに参加して、依存症の病気の理解と正しい対応の仕方を学ぶことも大切です。未成年と成年では対応の仕方が全く違うというネット・ゲームの依存症。私もこれからも家族会に参加して、たくさんの仲間の体験談を聞き、子どもへの対応も学んでいきたいです。
(東京都在住 塩飽)