【2023年7月15日定例家族会に参加して】子どもと親が笑顔で過ごせるために

7月15日(土)の家族会に参加しました。

今回は、公認心理士・精神保健福祉士・ASK認定依存症予防教育アドバイザーである増田貴久氏にご講演いただきました。

ネット・ゲーム依存や不登校について、ご自身のご経験を交えて、丁寧に分かりやすく、優しくお話しいただいたのが印象的でした。増田先生ご自身も不登校の時期があり、その期間はゲームばかりしていたそうですが、そんな事はとても想像出来ないような印象で、お話を伺っていくうちに、もし今不登校でも大丈夫!ゲームにのめり込んでも大丈夫!というような気持ちになっていきました。依存症についてのご説明で、日本は世界に比べて、未だにあまり知られていない病気であり、理解が少ないのですが、間違った常識に基づく誤解・偏見・恥をなくすという事が大事というようなお話がありました。

また、いくら自分の家族であっても、他人の事は変える事は出来ないので、変えられないものを強引に変えようとしないという事、家族が正しい病気の知識を身につけて、依存症当事者が回復に向かうタイミングを待つということが大事という事を聞き、改めて胸に刻みました。

自分の子供が学校に行かないで、ゲームばかりしている、となると、親は子供の将来を考えたり、子供の現状を受け入れられず、どうしても不安で頭がいっぱいになります。その不安から、自分の価値観を子供に押し付けたり、子供に言いたくもない事を言ってしまったり、ゲームを取り上げてみたりして、余計に子供との関係が険悪になってしまった、というような事例は参加されているご家族からもよく耳にするお話です。

そして、家族内だけで解決しようと奮闘しても状態は悪化してしまう、悪化しているにも関わらず、家族は同じ対応を繰り返してしまう、というような状況が依存症者家族のよくあるパターンかと思いますが、「お口チャック」「違うやり方を試してみる」ことが大事というお話があり、私も依存症者を抱える一家族として、大変共感いたしました。

また、何か危ない事が子供に差し迫った時に、相談出来る関係を子供と作らないといけない、というようなお話があり、当会でも何度か耳にするお話でもあり、子供との信頼関係を築いていく事、子供と親が笑顔で過ごせることが、一番大切な事なんだなと改めて感じ取りました。

家族会は、問題に対してどのように対処していくか、家族内で考えず私たちと一緒に考えましょうというものです。私もそうですが、たとえ対応方法が分かっても、感情や道徳観などが邪魔をして、なかなか一人では行動を変えられないのが人間です。

問題を抱えていらっしゃるご家族がいらっしゃいましたら、お一人で悩まず、まずは当会にご参加下さいますことを願っております。

東京都在住 吉村